KCNフーアンタン工業団地(フェーズ2)の起工式
去る1月16日にべトナム国内8カ所(南部4カ所、北部4カ所)で200haの総開発面積を誇るシンガポール系の大手工業団地開発会社KCNが、南部ロンアン省のKCNフーアンタン工業団地(フェーズ2)の起工式を行った。
同工業団地は南部の主要経済地域に位置し、南東部とメコンデルタを結ぶ玄関口となっていて、工業団地内には内陸水路港があり、原材料や商品の輸送、積み下ろしに便利である。
また、同工業団地はホーチミン市南部に位置し、市内中心部から車でホーチミン~チュロルオン高速道路、国道1A号線を経由して1時間以内で通える好立地で、通勤に便利なロケーションだ。
ワーカーの確保に関しても、住宅地(ナムロン-ベンリュック、ウォーターポイント…)に近く条件が良いし、この地域の最低賃金も第二地域となっているので、人件費を抑えることが可能だ。
同工業団地開発会社が建設するレンタル工場・倉庫はハイブリッドデザインによる高品質な建築物なので、外資系企業のニーズに応えることができる。
このフェーズ2にはレンタル工場と倉庫が建設される予定で、クライアントへの引き渡しは今年の第4四半期の予定だ。
フーアンタン工業団地全体の国籍別テナント数の割合は、中国・台湾が50%、韓国が20%、日本が10%、その他が20%であるが、今後は日系企業の誘致に力を入れたいとのことで、日本語が堪能なジャパンデスクのベトナム人社員を採用している。
この起工式にはKCNベトナムのCEOであるMs. Rosie Ngo Thu Thuyを始めとする幹部経営陣や同社と提携しているエージェント各社が参加し、本プロジェクトの成功を祈念した。
齊藤公(さいとうひろし)
Business Advisor
G.A. Consultants Vietnam Co., Ltd
大学卒業後に PHP 研究所に入社し、同社ニュー ヨーク事務所長を務めた後、中部日本放送(CBC) の関連会社で「名古屋港再開発プロジェクト」を 担当。その後拠点をアジアに移し、シンガポールで 「FM96.3」の開局や、ベトナムで「ハローベトナ ム」・「インベストアジア」の創刊を手掛け、ベトナム 最大規模のレンタル工場開発会社(BW Industrial Development JSC)で日系製造業の誘致を担当後、 現在はベトナム最古参の日系人事コンサルタント会社 「G.A. Consultants」にて、日系企業の進出コンサ ルタントとして活動。
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。