
Viet Nam
工業団地の状況
Text by Saito Hiroshi
第51回 FDI(外国直接投資)誘致に積極的な省_ニンビン(Ninh Binh)省
製造業がベトナムに進出する際に、どの地域の工業団地を選択するかは重要なポイントとなるが、地域を挙げてFDIの受け入れに熱心に取り組んでいる省や市があるので、その例をいくつかご紹介したい。
ニンビン省は昨年7月の省庁再編に伴い、旧ハナム省、旧ナムディン省を併合し、ベトナム北部の重要な生産拠点となった。
1.ロケーション/面積/人口
ニンビン省はベトナム北部紅河デルタ地方に位置し、面積は3,943㎢で人口は約442万人である。

2.ニンビン省の工業団地
省庁再編後のニンビン省には24ヵ所の工業団地:①タムディエップ1工業団地②タムディエップ2工業団地③フックソン工業団地④ジャンカウ工業団地⑤ジャンカウ拡張工業団地⑥カンク工業団地⑦カンフ工業団地⑧キムソン工業団地⑨シックトー工業団地(以上、旧ニンビン省)⑩ドンバン1工業団地⑪ドンバン2工業団地⑫ドンバン3工業団地⑬GNPドンバン3工業センター⑭ドンバン4工業団地⑮ホアマック工業団地⑯チャウソン工業団地⑰タンリム工業団地⑱タイハ工業団地⑲キムバン工業団地(以上。旧ハナム省)⑳ホアサー工業団地㉑バオミン工業団地㉒ランドン織布縫製工業団地㉓ミトゥアン工業団地㉔マイチュン工業団地(以上、旧ナムディン省)がある。

3.ニンビン省の特徴
ニンビン省はベトナムの北部に位置し、省都はハノイ市から南に90kmに位置し、車で2時間程度の距離になる。ベトナム文化発祥の地の一つとされており、ハノイ遷都以前の10世紀のディン朝時代に都が置かれた。フランス植民地時代には繊維工業を主体とした工業都市として開発が進み、同省は現在でもベトナム縫製業の中心地の一つとして知られている。また、世界複合遺産に登録されているチャンアン(Trang An)には多くの観光客が訪れている。
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4.進出している日系企業
ニンビン省に進出している主な日系企業としてはShikoku Cable Vietnam(ドンバン2工業団地)、Pronics Vietnam(ドンバン3工業団地)、Dynaox Vietnam(ホアマック工業団地)などがある。

5.総括
ニンビン省はハノイ首都圏の南端に位置し、北部主要工業省・市(バクニン省、バクザン省、ハノイ市、ハイフォン市)と比較すると用地価格がまだ低いので、新規進出企業やサプライヤー向けの地域で、同省の工業団地の産業構成は機械加工、自動車関連、精密部品、ハイテク製造など、サプライヤー集積型の発展が進んでいる。また、上記の北部主要工業省・市では現在土地不足や人件費の上昇が問題になっているが、ニンビン省はまだ開発できる土地も多く、人面費も割安でコスト面でのメリットが大きい。

齊藤公(Saito Hiroshi)
Business Advisor
G.A. Consultants Vietnam Co., Ltd
大学卒業後に PHP 研究所に入社し、同社ニュー ヨーク事務所長を務めた後、中部日本放送(CBC) の関連会社で「名古屋港再開発プロジェクト」を 担当。その後拠点をアジアに移し、シンガポールで 「FM96.3」の開局や、ベトナムで「ハローベトナ ム」・「インベストアジア」の創刊を手掛け、ベトナム 最大規模のレンタル工場開発会社(BW Industrial Development JSC)で日系製造業の誘致を担当後、 現在はベトナム最古参の日系人事コンサルタント会社 「G.A. Consultants」にて、日系企業の進出コンサ ルタントとして活動。

