
Viet Nam
工業団地の状況
Text by Saito Hiroshi
第40回 FDI(外国直接投資)誘致に積極的な省_ゲアン(Nghe An)省
製造業がベトナムに進出する際に、どの地域の工業団地を選択するかは重要なポイントとなるが、地域を挙げてFDIの受け入れに熱心に取り組んでいる省や市があるので、その例をいくつかご紹介したい。
今回はVSIP(ベトナムシンガポール工業団地)の開発で注目を浴びているゲアン省をご紹介したい。
1.ロケーション/人口/面積
ゲアン省はベトナム北中部に位置し、面積は16,486㎢で人口は約342万人である。

2.ゲアン省の工業団地
現在ゲアン省には13ヵ所の工業団地:
①ホアンマイ工業団地、
②ホアンマイ2工業団地、
③ナムカウ工業団地、
④バックヴィン工業団地、
⑤ギアダン工業団地、
⑥トーロック工業団地、
⑦WHAゲアン工業団地、
⑧VSIPゲアン工業団地、
⑨ドンホイ工業団地、
⑩チレ工業団地、
⑪ソンディン工業団地、
⑫トーロック工業団地-VSIPゲアン2、
⑬タップ・ホンキ工業団地がある。

3.ゲアン省の特徴
ゲアン省はベトナムの北中部に位置し、バクボ湾に接している海岸平野部からラオス国境地帯まで、東西に広範の面積を占めている省である。
また、ホーチミン国家主席の出身地としても良く知られていて、ハノイから飛行機で1時間ほどの距離であり、新規投資先として新たに注目を集めている省である。
4.進出している日系企業
ゲアン省に進出している主な日系企業としてはMatsuoka Corporation(VSIPゲアン工業団地)、Aska Foods(WHAゲアン工業団地)などがある。

5.生活環境
現在北米、ヨーロッパ、韓国、タイ、中国、台湾、日本などから300人以上の専門家がゲアン省内に在住していて、彼らの居住地区となるのがWHAゲアン工業団地から車で20分ほどのビン市及びクアロー地区である。例えば、ビン市中心街にある2ベットルーム、家電付の貸アパートの家賃の相場はおよそ月250~300米ドルと格安だ。 ゲアン省は恵まれた生活環境がありながら、安価な生活費用が魅力だ。また、ゴルフ、釣り、観光、水泳、サッカーなどの娯楽施設が充実している。
6.総括
ゲアン省は近年VSIP(シンガポール資本)やWHA(タイ資本)など、外資系のデベロッパーによる大型の工業団地の開発が進み、ベトナム国内でも注目されている地域となっている。

齊藤公(Saito Hiroshi)
Business Advisor
G.A. Consultants Vietnam Co., Ltd
大学卒業後に PHP 研究所に入社し、同社ニュー ヨーク事務所長を務めた後、中部日本放送(CBC) の関連会社で「名古屋港再開発プロジェクト」を 担当。その後拠点をアジアに移し、シンガポールで 「FM96.3」の開局や、ベトナムで「ハローベトナ ム」・「インベストアジア」の創刊を手掛け、ベトナム 最大規模のレンタル工場開発会社(BW Industrial Development JSC)で日系製造業の誘致を担当後、 現在はベトナム最古参の日系人事コンサルタント会社 「G.A. Consultants」にて、日系企業の進出コンサ ルタントとして活動。

