
Viet Nam
工業団地の状況
Text by Saito Hiroshi
第42回 FDI(外国直接投資)誘致に積極的な省や都市_フエ(Hue)市
製造業がベトナムに進出する際に、どの地域の工業団地を選択するかは重要なポイントとなるが、地域を挙げてFDIの受け入れに熱心に取り組んでいる省や市があるので、その例をいくつかご紹介したい。
今回は観光地としても有名な中部の古都フエ市をご紹介したい。
1.ロケーション/面積/人口
フエ市はベトナム中部に位置し、面積は4,947㎢で人口は約124万人である。

2.フエ市の工業団地
現在フエ市には9ヵ所の工業団地:
①フォンディエン工業団地、
②フーバイ工業団地、
③トゥーハ工業団地、
④フーダ工業団地、
⑤クアンビン工業団地、
⑥ラーソン工業団地、
⑦サイゴン・チャンマイ工業団地と非関税区、
⑧フォンディエン韓国工業団、⑨ギリメックス工業団地がある。

3.フエ市の特徴
フエ市はベトナムの中部に位置し、世界遺産に登録されている廟・寺院・王宮等多くの文化的構造物が存在し、壮大な景観の順化皇城や堀及び石垣などがある。2025年1月1日をもって、省全域は中央直轄市のフエ市に改編された。
4.進出している日系企業
フエ市に進出している主な日系企業としてはNakamoto Packs Vietnam、Okura Vietnam(両社ともサイゴン・チャンマイ工業団地と非関税区内)などがある。

5.生活環境
フエ市は世界遺産のある古都としてベトナム有数の観光地であるため、従来から多くの観光客向けのホテルが存在するが、最近は工業団地の開発が進んでいるため、外国人用のサービスアパートも何ヵ所かで見受けれらる。

6.総括
フエ市はベトナム最後の王朝であるグエン朝が繁栄した歴史ある古都で、従来は観光地のイメージしかなかったが、最近は多くの工業団地が開発され、ダナンと並びベトナム中部の経済の中心地となっている。
また、ハノイ・ホーチミン・ハイフォンなどの大都市周辺の工業団地と比較すると、土地代やレンタル工場・倉庫の賃料も割安なので、初期費用を抑えたい企業にはお勧めの地域だ。

齊藤公(Saito Hiroshi)
Business Advisor
G.A. Consultants Vietnam Co., Ltd
大学卒業後に PHP 研究所に入社し、同社ニュー ヨーク事務所長を務めた後、中部日本放送(CBC) の関連会社で「名古屋港再開発プロジェクト」を 担当。その後拠点をアジアに移し、シンガポールで 「FM96.3」の開局や、ベトナムで「ハローベトナ ム」・「インベストアジア」の創刊を手掛け、ベトナム 最大規模のレンタル工場開発会社(BW Industrial Development JSC)で日系製造業の誘致を担当後、 現在はベトナム最古参の日系人事コンサルタント会社 「G.A. Consultants」にて、日系企業の進出コンサ ルタントとして活動。

